あのオレンジの光の先へ

何気ない毎日を君色に

普通の毎日

 

今日の休憩時間

近所のお寺の桜の木を見上げたら

あんまり咲いていなかったけど

ある言葉を思い出していました

 

大切な人のことばです

 

あの頃の私は突然家族が病気になって

支えを失ったショックとこの先の不安で

押つぶされていた

 

毎日泣くこともできないくらい

心が粉砕していました

 

穏やかだった日々がなくなる事が

怖くて毎日毎日地獄のようだった

 

「普通」を失った自分は不幸だ。と

 

普通が一番幸せ

普通じゃなくなった事の悲しみ

普通に戻りたい

 

毎日普通でなくなった自分の人生を

悲観しながら頑張っていた

 

そんなある日

 

「普通って何?」

 

…と

 

 

慰めでもなく 励ましでもない

普通に対しての

言葉を偶然目にしました

 

言ったご本人は

もう覚えていないかもしれません

 

でもあの時の私にとって

とても支えになった言葉でした

 

どんな温かい言葉も

強い励ましも

届くことがななった

 

でも「普通」という概念を

考えさせてくれたきっかけこそが

強くなる逃げ道になったのです

 

2016年の春でした

 

桜の木の前を通る度に

その大切な言葉を思い出しては

苦しい日々から1歩づつ自分を解放して

想いを馳せてきたのです……

 

今の私。

何も不安がないと言えば嘘になる

 

1番失いたくなかった物を

手放すことはとても恐怖で

いつ気が変わってしまってもおかしくない

 

自分じゃないみたいなもう1人の私が

私を試してきます

 

へこたれて逃げるのか?

やっぱりビビって諦めんのか?って

 

その度に私は“絶対に振り向かない”と

自分が幸せになる為だけの行動だけを

選び続けて、しぬんだ。って

 

不安やけど

信じてるものがあるから

怖くはないです

 

100%諦めるしかなかった

実証率0%の賭けですが

やってみると決めました

 

もう何があっても

今の自分の気持ちだけは

消えない様に大切にしたいです

 

たった一つの信念のために

私は生きてみます