あのオレンジの光の先へ

何気ない毎日を君色に

果てしない闇

 

好きな音楽は

やっぱり20歳の時から

ずっと聴き続けている

モンスターバンド

 

社会人1年目

体験したことのない

朝の通勤ラッシュ

 

男も女もおじさんもおばさんも

みんな自分だけ勝つために

全力で戦争をしてるようなあの世界

 

そんな世界の雑音を消すかのように

耳の中だけで流れたメロディーは

私の人生そのものだった

 

この先も永遠に聞くはずの

自分の葬儀でもきっと

流れてるはずだったその音楽

 

その大好きな彼らの歌を

聞かない日が来るとしたら

私は本当の幸せを手にして暮らす時

 

 

世界一しあわせだと思っていた毎日が

消えていくようにおもう

 

温かかな空気も優しい形も

守らなければ簡単に崩れてしまう

 

大切だった時間。

守りきった信念も。

 

誰かのために生きた人生

誰かを失くすことを恐れた人生はとても長く

 

遠回りしてただけの時間なら

あとはそれに毎日気づき紡き続けて

やっと最後の人生が始まる

 

ただただ、

今は寂しくて悲しい

 

自分のことを考えてしまうことは

残酷で怖い

 

自分の手で積み上げたものを

自分の手で止める

 

広くひろがった情熱を

ひとつにギュッとまとめる

 

私がわたしを生きることを

心から喜んでくれる人が

たった1人いれば

しあわせなのかもしれない

 

その時

私は私の好きな音楽はきっと聞かない