あのオレンジの光の先へ

何気ない毎日を君色に

ハロー、絶望

 

そんなもんなんだよ、

きっと_____。

 

 

 

------------------ キリトリ----------------------

 

子供の頃に

使ってたクーピーペンシル

 

色んな色が集まった棒を

掌で行ったり来たりさせて

音をさせて触るのが好きだった

 

1本でも短くなったら

新しいのが欲しかったことも

最後まで使った方がいいことくらいは

わかってたことも。

 

飽きることの残念さと

心地良さを求める矛盾..................

気に入った色だけが減り続ける

最後まで使い切らずに。

 

触れることもなかった他の色も

きっと澄んで綺麗に決まってる

 

あ、

そういえば。

 

前に一度だけ塗ってみたら

見たことのない世界が広がって

それはそれはしあわせで。

 

「その絵に愛があるのか?」と

そんなことを聞かれても

そんなことは考えないけど………

 

何日見ても 

何ヵ月 何年

死ぬまで見つめ続けたって

何色なのかわからない様な絵を

同じ部屋に飾り続ける努力

 

いや、誰かに言われた訳じゃないでしょ

…勝手に新しい絵に変えればいいじゃないか

 

買ったでしょ?

随分前に。

 

あの見た事のない様な色で塗り尽くされた

透き通った綺麗なやつ

 

正体不明の色を

弱い目と柔らかすぎる心

 

そして、

人生に於いての雑音だけを聴き分けれる

この耳

 

それらはもう既に朽ちていて

幸せに生きる機能さえも

もうとっくに果たしていないのに

必死に愛情という無色を見つけようと働く

 

感覚とエネルギーを

吸い取られて今日も黒か赤

 

心が凍る朝も

脳が濡れる夜も

わたしには、1つの真実しかない

 

それなら

何度でも消せる鉛筆画でいい

 

せっかく掴んだ確かな物も

次の日には無くなってしまうならば

 

はじめから描いてないフリして

自由という消しゴムで消せばいい

 

消すのはいつもあなた

それをまた

描くのもあなたなんです

 

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